2016年11月、シンガーソングライター
ママノリアさんの10周年記念ライブが
渋谷のマウントレーニアホールにて
開催されて多くのファンが集まりました
彼には叶えたい大きな夢が2つあります
1つは、自分の生の歌を沢山の人に届け
武道館でコンサートをするという「夢」
そしてそれが終わったら海外に行って
今まで日本でやってきたのと同じように
ストリートライブで歌と心を繋いでいき
最後は国境などを全てを超えたような
芸術祭を開催し歌を届けるという「夢」
長野県から上京して7年目になる彼は
ステージでそれを丁寧に説明しました
ママノリアさんがそれら2つの夢を
追い続けるのにはある理由があります
2012年2月10日という、決して忘れる
ことのできない日があるためです
「たけちゃん」という友達がいました
ライブ会場にもよく遊びに来てくれて
とても仲良くしていた大切な友人です
「たけちゃん」には沢山の夢があって
やりたいことがあって、明日も元気に
当たり前のように目の前にいる人だと
ママノリアさんは思ってました…しかし
突然の病で「たけちゃん」は空へと
旅立ってしまい、帰らぬ人となりました
ママノリアさんは塞ぎ込んで悩みます
「何で、たけちゃんみたいな人が
逝ってしまうんだろう・・・」
生きる意味を見失いかけていく日々…
そんなある時ふと、ママノリアさんに
「たけちゃん」の声が聴こえました
「タッキー今だよ、今を生きるんだよ」
塞ぎ込んでいたママノリアさんは
彼の声に意識を向けて耳を傾けました
「明日のことは誰にも分からないよ
今という一瞬を大切にするんだ」
ママノリアさんの中で彼の声は
どんどん強く、大きくなっていきます
「やりたいことやれよ!
思いきりやって羽ばたけよ!」
そこからがママノリアさんの音楽活動が
本当の意味でスタートした瞬間でした
彼から生きる勇気をもらったのです
それから、ママノリアさんの人生は
少しずつ、少しずつ変わっていきます
応援してくれる人が周りに増えて
自分が応援する人も増えていきました
この日はきっと「たけちゃん」も
彼のステージを観に来ていたと思います
「たけちゃん」からもらった勇気
それを今でも大事に心にしまって
ママノリアさんは今日も歌い続けます
「明日のことは誰にも分からない
だから今という一瞬を大切に生きる」
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