2020年7月になりましたがコロナが
収束しそうな気配は全くないですね
少なくともあと3年?下手をすれば10年
以上この状況が続く可能性すらあります
そんな中で、音楽ライブの収益モデルは
破綻寸前…というより、すでに破綻して
しまっているのではないでしょうか?
これは別に悲観論を述べるのではなく
もはや現実を受け止めて次のステップに
進むタイミングではないかと思うのです
その為には、音楽ライブの収益モデルが
実際どのように破綻してしまったかを
視覚化して検証していく必要があります
果たして次の一手は見つかるのか?
まずオーソドックスな収益モデルは
このピラミッド型タイプになりますよね
【A層】・・・ロイヤリティが最も高く
会場の物販への出費も惜しまないファン
【B層】・・・チケットを買って実際の
ライブ会場に足を運んでくれるファン
【C層】・・・SNSなどのフォロワー
コロナで崩れた収益モデル
大きくこの3層でピラミッドは構成され
売上に最も貢献しているのがA層で
単価が低くてもチケットの販売枚数が
大きくなると利益を上げられるB層
そしてそれらの見込み客となるのがC層
要するに、CからAに顧客を育てていき
全体の売上をアップさせるイメージです
C層が増えれば増えるほどピラミッド
全体が大きくなり、売上も上がります
生のライブでA、B層の熱狂を体験して
そこで更にC層を増やしていく、という
好循環をいかに生み出すかが勝負でした
しかし、コロナでこのピラミッドの形が
全く違うモノに変わってしまったのです
イメージ的にはこんな感じとなります
C層が増えても、ライブに足を運ぶ
A、B層が極端に減ってしまったことで
ピラミッドが歪なカタチになってしまい
生の音楽ライブで収益を上げることが
非常に困難になってしまったのです
ではこれが配信だとどうなるでしょう?
強制的なネット通販への移行
最近では音楽ライブの有料配信も増え
業界全体で収益モデルを模索しています
【今の】配信は簡単に言ってしまえば
B層をすっ飛ばしてCからAを抽出する
ピラミッドのカタチになっています
なので全体的なバランスはこんな感じで
C層が占める割合がほとんどとなります
これは通販や広告収入のモデルと一緒で
顧客と生のやりとりが無いハンデを
【質と量】でカバーするということです
このどちらかが欠けてもいけないという
とてもシビアな収益モデルとなります
例えばアマゾン、見込み客も沢山いて
良質な商材も唸るほど扱っていますよね
著名なYouTuberは多くの視聴者がいて
そこにロイヤリティ(忠誠心)の高い
ファンが数多く含まれていればいるほど
紹介した商材が売れて収益も上がります
要するにダイレクトマーケティングです
今まで店頭で売ってた商品(ライブ)が
強制的にネット通販へと移行したのです
F層というプロセスを増やす
ただし、通販業者はCからAに販売する
プロセスの難しさを知っているので
ピラミッド層を1つ増やすことでお金を
払ってもらうハードルを下げています
それがこのF層(無料オファー層)です
よく広告に無料サンプル、お試し品など
強調して掲載されてますが、アレです
いかがでしょうか?
これってピラミッドの形自体はコロナ
以前のライブ収益モデルと同じですよね
実は、音楽ライブのモデルにもC層の
中に無料オファーは含まれていました
よくSNSでライブ映像やPVを発信してる
バンドやアーティストがいますよね
それがF層(無料オファー)の役割になり
ライブ会場へ足を運ぶ動機となります
音楽ライブの収益モデルというのは
理にかなった構造を持っていたのです
しかし、それがいきなり通販になった
だから今、有料配信、無料配信が
ごった煮になりカオスな状態なんです
コロナ時代を生き残る音楽とは
なので、この状況を打破するためには
まずA層を明確にすることからです
CDなのか、グッズなのか、チケ代か
バンドとして通販商材を何にするか?
そしてF層を何にしてアピールするか?
そこではじめて売上を算出できます
商材が無ければ商売はできませんから
広告収入はピラミッドがある程度の
大きさにならないと発生しないので
C層をどうやって増やしていくか決めて
地道にコツコツやるしかないですね
今や、YouTubeはレッドオーシャン
コロナで競争激化の状態になりました
参入者はこれからも増えてくでしょう
そして【ブランド化】これも必要です
スーパーマーケットでズラーッと
並んでいる商品をイメージしてください
オンラインでそれが次から次へと流れ
価格競争、品質の変化も激しい川です
その「場」で戦い続けるには自身を
ブランド化しないと流されてしまいます
コロナ時代を生き残る3つのポイント
まとめますと、コロナで破綻した
音楽ライブの収益モデルを新生するには
・マーケットが通販になったのを認識
・バンドとしてA層(商材)の明確化
・激流に飲まれない強いブランド化
大きくはこの3つがポイントになります
まだ通販を意識してない人が多いですね
すでに中国では影響力のある著名人が
オンラインによる通販配信をおこない
それが巨大なマーケットになってますが
日本でもそう遠くない未来に同じような
現象が起きていくことが予測されます
なぜなら、コロナは終わらないからです
あと数年…10年かは分かりませんが
以前に僕もオンライン通販で海外向けの
映像制作をしたことがありますので
参考にそちらの映像を掲載しておきます
将来的にはこんな感じで通販番組が
色々な表現、カタチで配信されていく
未来になるのではないかと思ってますが
それはそれで、楽しみではありますね
▼通販番組サンプル映像▼
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