消費税10%アップで見えた将来有望な企業の経営戦略とその狙い

2019年の10月から消費税がついに2桁の

10%になったわけですが、10/3 現在で

街を歩いているだけでもお店の対応に

【差】が出ているのがよく分かります

軽減税率の対象商品は8%のままとか

イートインで食べたら10%になるとか

どんだけ現場を混乱させるんだニッポン

 

しかし、ある意味このややこしい消費税

システムは今後、生き残っていくお店を

ふるいにかけたと言えるかもしれません

まず、社内の人材やオペレーションが

不十分な場合、この消費税に対する

商品登録や案内だけで手いっぱいになり

それ以上の【+α】をつけられません

 

消費者の視点というのは時に残酷です

準備がどんなに大変だったとしても

そこはただ税金が上がっただけのお店

購買意欲をそそられる要素はゼロ

…というよりマイナススタートなんです

さすが保守でドSな日本政府ですね(笑)

消費者の気持ちが分からない国ニッポン

 

実は市場シェアの逆転チャンス

そして、そこで【+α】に届く企業が

これからの経済を支える要になります

実はこういったタイミングというのは

市場シェアを逆転させるチャンスです

シェアはそう簡単に変わらないものです

日々の細々とした変動はあったとしても

月間のトータルで平均値を出してみると

 

地域1番店(60~70%) / 2番店(30~40%)

3番店(10~20%) / 4番,5番店(10%未満)

 

まあ大体こんなところに落ち着きます

例えば、地域2番店のお店がここで

【+α】の営業戦略を打ち出すと

ただ単に消費税が上がっただけの店の

消費者行動に変化を起こせるのです

では、実例として近所にあるスーパーの

ヤオコーのチラシを見てみましょう

 

消費税アップと同時に出されたヤオコーのチラシ

消費者の習慣を変える経営戦略

これなどは明らかに狙っていますよね

消費税アップと同時にインパクトのある

ポイントセール、しかも期間は1ヶ月

アニバーサリー的な内容も入れつつ

お店の想いを丁寧に綴ったフライヤー

【なぜ1ヶ月か?】それはその期間中で

消費者の≪習慣≫を変えてもらう為です

 

例えばシャンプーや歯ブラシといった

生活習慣に組み込まれた商品というのは

なかなか変えるキッカケがありません

【買い物】という行動も同じです

しかし、あるキッカケで変化が起きて

1ヶ月それを続けていくと変わります

それを裏付ける事例をもう1つ挙げます

 

消費税アップと同時に出された松屋の定期券クーポン

競合ターゲットを明確にした戦略

松屋の還元定期券などは何と2ヶ月です

もう、吉野家を狙い撃ちです(笑)

しかも二番煎じの定期クーポンですが

先駆けた吉野家の結果を分析した上で

改善したものをお客に提供しています

クーポン対象商品 ⇒ 絞った上で複数

発券手数料 ⇒ 無料 (割引率は下げ)

 

以前に吉野家の定期クーポンの戦略に

ついても記事を書いたことがありますが

他店舗とのコラボは費用対効果が悪い

という判断を松屋はしたのでしょうね

後追い戦略はこういった分析が大事です

これも市場シェアを積極的に取りに

いっているお店の狙いがよく見えます

 

消費税アップと同時に出された店舗ノボリ

中小企業でもできることはある

うちは中小だからそこまで手が回らない

とか、思うことは色々あるでしょうが

こんな風にノボリを立てるだけでも

顧客にお店のメッセージは伝えられます

冒頭でも触れましたが発信しなければ

【ただ消費税が上がっただけの店】

とお客さんに認知されてしまうのです

 

この記事を読んでから動いても後手の

後手くらいになってしまいますが

何もしないよりはマシだと思います

今回の消費税アップで将来有望な企業

というのが見えてきたような気がします

こういう時にヒーローは現れますね

ヤオコーと松屋の株を買っとくか(笑)

 

【関連記事】

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