今まで200人ワンマン、300人ワンマン
といったワンマンライブを観てきて
ワンマンとは100人単位で人を集めて
ライブをやるものだというイメージが
世間的にあるような気がしますが
3ヶ月に1回くらいのペースで30~40人
規模のワンマンというカタチもあります
継続性という点から見るとそちらの方が
意外と難易度は高いかもしれませんね
単発で100~300人のお客さんを集めて
ドカンとライブをやるインパクトは
ありませんが、継続的なワンマンには
それはそれで演者にもお客さんにも
そこでしか味わえない魅力があります
2019.2.23、銀座SOLAにて開催された
シンガーソングライター、田中永美さん
5回目のワンマンがまさにそうでした
会場に着くと既に30人位のお客さんが
席で談笑したり、久しぶりに会った
知り合いと楽しそうに会話しています
この雰囲気はこの人数ならではです
継続的なワンマンを続ける課題
100人単位のワンマンライブの場合は
まず着席ではなくスタンディングですし
知人と偶然に会うことも少なくなります
ロックやメタルなど激しいジャンルなら
そちらの方がいいかもしれませんが
アコースティック系なら座ってゆっくり
楽しみたいという方も多いはずです
一長一短でどちらが良いとは一概には
言えませんが、ジャンルや曲調など
自分の演奏スタイルに合ったワンマンで
お客さんに楽しんでもらえる工夫を
していけばよいのではないでしょうか
もちろん継続的な30~40人ワンマン
にも続けていく為の課題はあります
マンネリをいかに克服していくか
それはいかにマンネリを打破するかです
同じ会場でワンマンを年間3~4回
やっていく中で、いかに毎回お客さんの
期待に応え続けていくことができるか
これはなかなか難しい問題ですね
田中永美さんの場合は「参加型ライブ」
にすることで色々と工夫をしていました
「みんなで歌を作ろうプロジェクト」
と題してテーマをお客さんに伝え
テーブルに用意されている付箋にそれに
関連したフレーズを書いてもらいます
例えば前回のテーマは「奇跡」で
彼女はお客さんが考えたフレーズを
使って書いた新曲を披露していました
これはとても素敵なやり方ですよね
この規模の人数で着席スタイルのライブ
というメリットを最大限に生かしてます
フレーズを書いたお客さんも自分が
考えたアイデアが曲になって生まれる
という新鮮な体験をすることができます
あとは改善を繰り返していくだけです
ライブ演出の参加率を上げる工夫
例えば集まったフレーズのアイデアを
ライブ中のMCで全て発表していくとか
印象に残ったベスト3というカタチで
伝えるのもいいかもしれません
要するに「参加率」を上げる改善です
課題をSNSで前もって伝えるというのも
やってみるといいかもしれませんね
そして採用されたフレーズを投票して
くれた方にはライブの無料チケットを
プレゼント、など景品を用意したり
お客さんが楽しんで「参加したいな」
と思ってもらえるようなライブ演出を
いかに考えていけるかが今後の大きな
課題になるのではないでしょうか
参加型演出のもう1つの副産物
また、このお客さん参加型のフレーズ
投票演出は彼女が作曲する際の
インスピレーションを与えてくれる
役割を果たしているのもポイントです
曲作りを1人でずーっとやっていると
煮詰まって書けない時期もあります
「閃き」のキッカケって大事なんです
彼女がそこまで狙っているとしたら
なかなかやるなと思います(笑)
ちなみにネタバレになりますが・・・
僕がこうやってライブに足を運んで
記事を書くのもインスピレーションを
受けて閃くきっかけをもらう為です
良い音楽を聴くとアイデアが生まれます
【関連記事】
⇒Zepp東京出演の予選企画に田中永美さんを推薦!その理由とは?
⇒多様化した演奏公開の場所で彼女が選んだのは何とフォーク酒場でした
⇒都内に50~80人キャパの幻想的でユニークなホールを発見しました
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