今さらですが最近ドラゴンボール超が
なかなか面白いと思って読んでいます
元祖DB世代の僕としてはさすがにもう
超サイヤ人の更に上、もっと上とか
もうやりすぎだろ、もういいよ
と思っていたのですが読んでみると
意外と面白くてビックリしました(笑)
さて、その物語の中には「全王さま」
という全宇宙の頂点に君臨する
ジョーカー的な存在がいます
界王神や破壊神よりも上の存在で
全王さまが「えいっ」とするだけで
1つの宇宙が消滅してしまうのです
もう強さとか関係ないですね(笑)
そしてストーリーで悟空が過去から
全王さまをもう1人連れてきます
(ネタバレになるので詳細略)
いま物語ではそんな反則キャラが
2人もいる状態となっているのですが
なぜ鳥山 明先生は彼等を2人にして
話を進めようとしたのでしょうか?
全王さまはナゼ2人いるのか?
ここを考えていくとやっぱり
鳥山 明先生はすごいなーと思います
想像を膨らませてくれますよね(笑)
これは僕の個人的な考えですが
「責任の所在を分散させる」という
意図があったのではないかと思います
宇宙の消滅とは人類の滅亡です
ストーリー中では第1宇宙、第2宇宙
・・・といった各宇宙の代表が戦う
天下一武道会のような大会があって
そこで負けると宇宙が消滅します
仮に人類を滅亡させるキャラが
1人だった場合、その責任の所在は
全てそのキャラに向かってきます
現実世界に置き換えて考えてみる
例えば僕がアナタの住んでいる町を
消滅させるスイッチを持ってたとして
アナタがいない時にそれを押して
家族、友人、知人を消滅させたなら
アナタの怒りや憎しみは全て
僕に向けられることになるはずです
ではもう1人いたらどうでしょう?
アナタの怒りや憎しみのエネルギーは
きっと僕ともう1人に向けられます
では100人いたらどうでしょう?
と考えていくと、責任が分散されると
負のエネルギーを向けるべき矛先が
同時に増えていくことが分かります
全王さまが2人必要だった理由
現在までのストーリーの流れでは
全王さまが1人だったとしても
何の問題もなく話は進みそうですが
2人になることによって読者が
全王に持つイメージが分散されて
明るくキャッチーに宇宙を消滅する
ことが可能になっているのです
「この宇宙いらないよね」
「うん、消しちゃおうか」という
会話の流れから宇宙が1つ消されます
この軽さが必要だったんじゃないかと
全王さま1人だとちょっと重いな・・・
じゃあ2人にしちゃおうよ!という
発想ではないかと思うのです(笑)
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