2018年6月に上野のライブスペースで
音楽イベントを開催することになり
出演して欲しいと思うバンドの
何組かにDMでオファーを出していて
ふと、気が付いたことがあります
音楽ライブを「ライブ」として
捉えている人と「ショー」として
捉える人でチケット料金に対する
認識がかなり違うことについてです
今回の出演条件としてはノルマ無しで
5名を超えるお客さんからバックありの
バンド側にとってはノーリスクで
ライブが出来るいい機会となります
チケット代は2,400円+1ドリンクです
チケット代にこだわらないバンドの特徴
金額的には都内の相場くらいなので
この条件なら断られる理由としては
メンバーのスケジュールが合わないとか
それ位だろうなー、と思ってましたが
意外とチケット料金で引っかかる
バンマスの方もいらっしゃいました
一方、チケット料金に関して
特に何も言及しない方もいます
「この違いは一体なんだろう?」
とオファーを出しているうちに
だんだんと不思議に思えてきました
そしてある結論に達したのです
「ああ、そういえばチケット料金に
こだわらないバンドのライブは
ショーマンシップが強いかもな」
要するに音楽だけでなく見た目や
演出でお客さんを楽しませるライブです
音楽ライブをショーとして捉える
自分たちの音楽ライブは「ショー」
音楽だけではない付加価値を
つけているという自負があるので
2,400円というチケット料金について
何の違和感もなく話をすすめて
いけたのではないかと思うのです
なので、そういったバンドから
断られる理由はスケジュール的に
難しいというものばかりでした
では自分たちのステージを「ライブ」
と捉えているようなバンドからの
反応はどうだったのでしょうか?
チケット代を安くしたがる心理の裏側
「自分たちがライブをやる時に
このチケット代をお客さんに
払ってもらえるとは思えなくて・・・」
「チケット代がちょっと高いかなー」
・・・など、何というか
全体的に値引き思考なんですね
いやいや、アナタたちのステージは
このイベントにふさわしいから
オファーを出しているんですよ(笑)
自信を持っていいと思うんですけどね
できるだけチケットは安くしたい
それは裏返すとその金額に見合った
付加価値をつけられていないという
ライブに対する自信の無さの表れです
つまり「音楽」だけでステージを
楽しませようとしているのです
赤字ライブを普通にしてはいけません
もちろん、純粋にお客さんのために
ライブのチケット代はできるだけ
安くしたいという方もいました
ただ、結局のところそういった
バンドは赤字ライブが普通だという
感覚になってしまってるんですね
「音楽で儲けようと思ってない」
勿論、それはそれでいいのですが
赤字ライブは継続性がありません
収益が黒字ならその売上を使って
また他の場所でライブができます
その為に集客を頑張るわけです
この良質な音楽が溢れるご時世で
「音楽」だけで勝負しようとするから
チケット料金が高くなった時に
抵抗感や罪悪感といったような
メンタルブロックが発生するんです
足し算の発想で音楽ライブを考える
今まで色々なライブを観てきましたが
集客力のあるバンドというのは
やはりショーマンシップが強いです
お客さん視点で楽しませることを
まず第一に考えて演出しています
料金の値引きスタートではないんです
チケット料金を安くすれば
お客さんもきっと満足するはず!
という考え方にはなりません
引き算ではなく足し算の発想です
こんな演出したら喜ぶかも…
こんな衣装を着たら面白いかも…
あなたがお客さんの立場だったら
≪どちらのバンドのステージにお金を
払って観に行きたいと思いますか? ≫
という問いに対して浮かんだ答えが
きっとアナタが本当にやりたいと
思っているバンドの姿だと思いますよ
【関連記事】
⇒音楽ライブチケット料金の高い安いを決めるのはお客さんの〇〇です
⇒2~3マンライブの場合は先にバンドのスケジュールを確認すべし!
⇒音楽ライブに出演して欲しいバンドに声をかけるタイミングとその方法
スポンサーリンク
こちらの記事もオススメ
・【要注意】音楽ライブのDM告知はウルトラマンのスペシウム光線です
・25年のベテランバンドがそれだけ続いた理由を表すこんなエピソード
・今の時代における「音楽で飯を食う」という言葉の意味について
・今まで行った57件のライブハウス音響&照明が良かったベスト3発表!
・ライブ会場で配るチラシの集客効果とそこに隠された意外な役割
スポンサーリンク