先日、久しぶりにワンマンライブの
お誘いメッセージを頂いたのですが
特にコンセプトやミッションを感じず
ニュースバリューも乏しそうだったので
やんわりとお断りさせていただきました
記事になりそうなら行くんですけどね
「ライブ絶対に後悔させません!」
「ワンマンやります!来て下さい!」
ライブにかける情熱は伝わってきました
しかし、あと一歩なにかが足りない…
今まで色々なワンマンに行きましたが
行きたくなるようなライブには必ず
「お?」となるような何かがありました
1度もライブを観に来たことが無い人に
いきなり足を運んでもらうためには
そういった「何か」が特に必要です
そこで今回は今まで行ったワンマンで
参考になりそうな告知やコンセプトが
あった事例を紹介したいと思います
ワンマンライブのタイトルに具体的な数字を入れた時の効果
まず、ワンマンライブのタイトルに
≪200人≫という数字を入れた告知です
例えば知人から誘いを受けた時に
A:「ワンマンライブやります!」
B:「200人ワンマンやります!」
どちらの方に興味を引かれますか?
ほとんどの人がBを選ぶと思います
なぜなら聞いた時点で「え!200人!?」
というインパクトを受けるからです
「この人は200人集めるつもりなのか
かなり気合いの入ったライブだな…」
僕はメールからそんな印象を受けました
あとは具体的な数値目標を出すと
ライブをやる本人もそれを達成する為に
やるべきことがハッキリしてきます
「SNSのメッセージで50人…」
「知人へDMを送って50人…」
「フライヤー告知で10人…」
『ああ!あと90人足りない!』とか
数値目標はやるべきことを明確にします
そうすると不足分を補うために
≪YouTube動画の告知をやろう≫
≪SNSの動画配信もやろう≫
≪楽曲のPVを作って流そう≫
といったような他の集客アイデアが
色々と出てくるようになります
人数は大体のイメージで構いません
そもそもイメージができないものを
実現することはできませんので
ライブやイベントを開催する時に
「具体的な数値目標を設定する」
というのは非常に重要なことなのです
とはいえ、それを相手に宣言するのは
本人にとって相当なプレッシャーに
なっていることは間違いありません
だからお客さんも思わず応援したくなる
ような気持ちが芽生えてくるのです
結果的にこのライブにおいて彼は見事に
目標の200人を集めることができました
お客さんの期待をどのように上げるか?
続いては高知県からの遠征ライブを
取材した時のケースをご紹介いたします
地元では集客できているバンドでも
他の地域でワンマンをやるとなると
かなりの気合いと覚悟が必要となります
この時のライブ告知ではそれをとても
ひしひしと感じさせてくれました
ヒゲンジツシュギというバンドですが
とにかくやれることは全部やってました
SNS記事でのカウントダウン告知は
3ヶ月以上も前からやってましたし
PV紹介や本人からのメッセージ動画
ライブに向けた練習風景・・・など
ここまでやっていたら見る側としては
「これは凄いライブになりそうだ!」
と、ワクワク期待しちゃいますよね
ここでのキーワードは「期待感」です
どうやってそれを上げていくか?
それが無ければお客さんの「行きたい」
という気持ちは生まれてきません
ワンマン成功させる為に意識すべきこと
先ほどの「具体的な数値目標」と
合わせて考えていくべき課題となるのが
「期待感をどうやって上げるか?」
その為にコンセプトをこうしようとか
ああしようとか練っていくわけです
この順番がハッキリしていないと
告知の説得力も失われてしまいます
SNSで色々なバンドやアーティストの
ライブ告知を見たりしていますが
それを意識してやっていそうなのは
せいぜい2~3割といったところですね
動員数が伸び悩んでいるとしたら
そこに原因があるかもしれませんよ
この時の高知県からの遠征ワンマンも
見事に成功していたライブでした
集客面もそうなのですが、遠方からの
お客さんも都内まで沢山きていて
会場の一体感がハンパじゃなかったです
とても熱いワンマンライブでした
お客さんの期待にどうやって応えるか?
「具体的な数値目標を決めて」
「期待感を上げる方法を考えて」
あと最後に必要となるのは
「期待にどうやって応えるか?」
という当日の演出部分になります
この仕上げで手を抜いてはいけません
なぜならこの最後のツメがお客さんの
「リピート」を左右するからです
単発で終わるイベントならともかく
これから何度も開催するのであれば
その日に相手から感動してもらえないと
次は来てもらえなくなってしまいます
期待感を上げるだけ上げといて
当日の演出が期待ハズレだとしたら
「2度と来るか!」となりますし
理想としては上げた期待分よりも
上回るものを提供したいところです
そのギャップが感動に繋がります
お客さんの反応が見え辛くなってくる人数
集客人数が増えていけばいくほど
ここは難しくなってくるところです
僕の個人的な感想としては動員数
300人位が1つの分岐点だと思います
実際に会場に行くとすごい人数でしたし
盛り上がっている感も十分ありました
ただ、300人までいってしまうと
ステージからお客さんの顔が見え辛く
なってくるデメリットもあります
満足しているお客さんの声は届きますが
そうでない人も潜在的に増えている
可能性のことも考えなければなりません
それをどのように解決していくか?
ということを考え続けられるバンドが
集客できて顧客満足の高いライブを
実現できているのではないでしょうか
この時に取材したバンドもきっと
そうなるのではないかと期待しています
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