アコギ奏者の個性を生み出す6つの要素をこのライブで発見!

アコースティックギターと

演奏する人が組み合わさることで

これほど多彩な個性が出せるのは

一体なぜなのでしょうか?

例えばバンド編成であれば

複数の楽器が組み合わさることにより

それが個性になるのは分かります

 

アコースティックギターの場合

極端に言うと1人の歌い手と

ギター1本、これだけで演奏します

にも関わらず今まで色々な

アーティストを見てきましたが

オリジナリティ溢れる方が沢山います

 

これはもしかして歌とギター以外にも

その人のオリジナリティを

生み出している要素が色々と

あるのではないか?と考えさせられる

きっかけになったライブがありました

 

東京都大森のライブバー「風に吹かれて」でライブが行われている場面

豪華なアコギ奏者が揃ったイベント

2017.11.18 東京都大森のライブバー

「風に吹かれて」にて7組の演者による

音楽イベントが開催されました

主催はNHK「フォークおやじバトル」

第1回グランプリの小林 進さんと

今年度グランプリを見事に獲得した

「いなのとひら・のとこば」です

 

この日は「フォークおやじバトル」

ソロ部門グランプリの方や

本選出場者の方が出演したりと

かなり豪華な顔ぶれが揃っていました

小林さんにお話を伺ったところ

特にそういうつもりで演奏者に

声をかけたわけではなかったそうです

 

今年の3月から話を進めていって

7月に「フォークおやじバトル」があり

結果的に声をかけていた演者が

グランプリを獲得したり

本選出場になってしまったとのこと

奇跡的な偶然が重なったこのイベントの

かなり貴重な映像が残せたと思います

 

アコギ奏者の個性を生み出す要素とは?

アコギ演奏者のオリジナリティを

生み出している要素として

「声質」「弾き方」そして「楽曲」

この3つがまずはあるなと感じました

トップバッターは本選出場者のお2人

オカジさん、はちまん たろうさん

両名ともアコギ1本での演奏です

※はちまんさんはハープも使います

 

演奏は最後の動画にまとめますが

オカジさんの個性は美しいアルペジオ

そしてそれに柔らかい声質が重なって

会場全体に温かい雰囲気を生み出す

ことができる点だと思いました

「声質」と「弾き方」の組み合わせです

 

そして「はちまん たろうさん」の場合

まず楽曲の個性が挙げられます

どの曲も秀逸で聞きごたえがあります

そして地味な部分ではありますが

ギターの指板を押さえる左手の

小指をうまく使ってルート音を

はじいているのが印象に残っています

 

アコギ演奏で小指の使い方を示す画像

小指を上手く使って表現力アップ

こんな部分に注目していたのは

会場で僕くらいかもしれませんが

こういった地味な部分の積み重ねが

その人の個性を生み出します

小指の使い方が上手い人は

表現力の幅が段違いに広がります

 

僕はエレキギターを弾きますが

アコギの人のこういう演奏を見ると

非常に刺激を受けて

何とか自分の演奏スタイルに

組み込めないか考えるクセがあります

「弾き方」という点ではこの日

最も刺激を受けたかもしれません

 

まるでクラシックギターのような演奏

そしてこの日の出演者の紅一点

「田中 永美さん」と

フォークおやじバトル個人部門

グランプリの「中山 昭さん」

このお2人から共通して感じたのは

まるでクラシックギターを

演奏しているようだなという点でした

 

クラシックギターとは

ナイロン弦を張ったもので

フォークギターのスチール弦よりも

柔らかいサウンドが出ます

ジャズやタンゴなどでよく使われていて

右手の爪で弾くのが特徴的です

これをフォークギターで

やっていたのが田中 永美さんです

 

フォークギターを爪で演奏していることを示す画像

フォークギターでも出せる柔らかい音

フォークギターでもそれをやると

とても柔らかくていい音色が

出せるんだなぁと感じた演奏でした

そして中山さんの場合は

さすがグランプリといいますか

右手の指でギターを弾くアルペジオの

リズムが抜群に上手かったです

 

ここでまた1つ重要な要素です

アコギ演奏者の個性を生み出している

要素がこれで4つ出てきました

声質、弾き方、楽曲、そして「リズム」

アコースティックギターは

ドラムやベースと同じ役割を果たす

リズム楽器でもあるということです

 

東京都大森のライブバー「風に吹かれて」でライブ演奏する小林 進さんとスモーキー佐藤さん

アコギでエフェクターを使う注意点

そして出演者の中で唯一

エフェクターを使っていたのは

主催の小林 進さんでした

エフェクターというのはギターの

音色を変化させる機械のことで

それだけで何千、何万という

音の種類を作り出すことができます

 

ただし、アコギでこれを使う時に

気を付けなければならないことは

音色に変化をつけ過ぎると

アコギが本来もつ音の良さが

伝わらなくなってしまうことです

 

白身魚のような繊細な味わいの素材を

塩、コショウだけで絶妙に調理する

料理人のようなセンスが必要となります

加えてブルースハープの演奏と

スモーキー佐藤さんのサックス

この日の出演者の中で最も多くの

音色を駆使した演奏となりました

 

アコギで奏でるロックサウンド

そしてこの2組の演奏からは

ズバリ「ロック」を感じました

黒いギターをかき鳴らして

がなるように歌う「髙雄 文さん」

そして今年度グランプリを獲得した

「いなのとひら・のとこば」

3人組ユニットによる演奏です

 

フォークギターでもロックはできます

しかしロックを愛する心が無ければ

それは聞き手の心に響きません

RCサクセションの忌野清志郎さんや

遠藤 賢司さんが好きな人には

たまらない2組だったと思います

 

「いなのとひら・のとこば」の

アドリブギターソロの掛け合いなどは

まるで空手の試合を観てるようでした

ベースの平野さんが試合場を作り

ギターの稲野さんとコバさんが

そこで高度な技で応酬していきます

 

アコギのギタリスト2人がギターソロの掛け合いをしている場面

アドリブギターソロの高度な応酬を披露

アドリブだからパンチがくるのか

キックがくるのか分からない中で

2人がギターソロを刻んでいく

その緊張感が観ている方にも伝わって

会場がピンと張り詰めた空気になります

このユニットの大きな魅力の1つです

 

いかがでしたでしょうか

アコギ奏者の個性を生み出す要素

「声質」「弾き方」「楽曲」「リズム」

「ギターの音色」「アドリブ演奏」

他にもまだあると思いますが

これらだけでも膨大な組み合わせを

作り出すことができます

 

自分の演奏のオリジナリティを

見つけたいと思っている方は

上記より自分の強みを出せる要素を

うまく見つけ出して組み合わせを

色々と試してみてはいかがでしょうか

 

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