音楽イベントを共同開催する利点は
主に大きく3つあります
1つ目は「金銭的リスクの分散」
ライブハウスやライブバーなどの
ハコを押さえてイベントをする際
集客によって赤字のリスクもあります
例えば都内のライブハウスで
土日に貸切イベントをやろうとすると
15~20万くらいの金額がかかります
チケット代が2.000円だとしたら
75~100枚さばいてトントンです
企画者が1人で50枚しか売れなければ
5~10万の赤字になるわけです
出演者にチケットノルマをつければ
そういったリスクは軽減されますが
今度は演者を集めるのが大変になります
イベント開催で金銭的な部分を
どのように解決するかというのは
非常にシビアで重要な部分なのです
音楽イベントを共同開催するメリット
2つめの利点は「演者集めの共有」
例えばイベント開催するにあたり
6バンド集めるとしたら
これを1人でやるのはなかなか大変です
ところが企画者が2人いれば
それが半分で済むことになります
するとどうなるか?
「声をかける演者の質が上がります」
とにかく出演者を集めなければ・・・
という状況を避けることができるのは
イベントの質を上げたいと考える
企画者にとってかなり大きな利点です
そして3つ目は「遠方開催のしやすさ」
ハコの貸切料金などは
地域によって金額もまちまちです
しかも遠方で演者を集めるのは
地元でやるのとはワケが違います
現地パートナーがいれば
それらの問題が一気に解決するのです
東京と大阪の音楽交流イベントが実現
2017.11.11 東京都文京区のライブバー
「ファビュラスギターズ」にて
関東と関西をつなぐ
音楽交流イベントが開催されました
上記の共同開催のメリットを
まさにフル活用した企画と言えます
大阪の音楽事務所「アタック企画」
代表の藤原さんと
社会人バンドとして活動する
井上さんが組んで実現したこの企画に
何と11名もの演者が
関西からはるばる遠征してきました
SNSで距離を超えた交流は可能ですが
実際にオフラインでそれをやるには
参加者のスケジューリングや
交通手段、費用をどうするか…など
クリアしなければならない
条件や問題が色々と出てきます
成功に不可欠なチームワークと信頼関係
しかも演奏まであるわけですから
練習時間も含めて考えると
遠征メンバー全員の一致団結と
チームワークが不可欠となります
言葉にするのは簡単ですが
これを実際にやったというのは
かなり貴重な事例ではないでしょうか
そして藤原さんと井上さんの
意思疎通がしっかりできていないと
当日の混乱が起きる可能性もあります
2人の信頼関係と絶妙なやりとりが
裏にあったというのも見逃せません
音楽イベント遠方開催の貴重な好例
ハコの雰囲気や音響などは
実際に来てみなければ分かりませんし
ここまでエネルギーを費やした遠征で
何かトラブルがあったら…という
不安や心配もきっとあったはずです
それを全く感じさせなかった
藤原さんの人間力には恐れ入りました
もしあなたが誰かと音楽イベントを
共同開催したいと思っているのなら
この事例はとても参考になると思います
・主催者同士の信頼関係と意思疎通
・参加者の一致団結とチームワーク
この2点が高い次元で達成されなければ
関東と関西の交流企画は成り立ちません
音楽イベント業の本質は紹介業です
イベント業というのは突き詰めると
「紹介業」とも言えます
・安く開催できるハコとの繋がり
・それを紹介できる演者との繋がり
この2つの資源をリンクさせて
輪を大きくしていくのがイベンターです
都内で活動しているイベンターを
何人か知っていますが
利益を出して食べていけている人でも
こういった遠方での取り組みには
なかなか着手できていません
短期的な利益に繋がらないというのが
1つの大きな理由として挙げられます
「アタック企画」設立3年目にして
これをやったのはすごいと思いました
地元の大阪で地盤を固めつつ
他エリアもしっかり見据えて
長期的な視点で活動しているな
という野望が垣間見えたのが印象的です
スポンサーリンク
こちらの記事もオススメ
・今まで行った57件のライブハウス音響&照明が良かったベスト3発表!
・紅白視聴率アップ最後の手段は仮想通貨!?NHKさんやりましょう!
・「失敗しないライブハウス選び」で意識したい5つのポイントとは?
・主婦が思わず元気になるバンド「音ごはん」ワンマンライブ開催!
・音楽好き30代女性が実は感じているライブ会場での不満と気まずさ
スポンサーリンク