知人の女性が都内で3日間開催された
トーキョーコーリングというライブに
参加してきたとのことだったので
食事がてら色々ハナシを聞いてみました
トーキョーコーリングというのは
複数のライブハウスを回って楽しむ
サーキット系の音楽イベントのことです
下北沢(9/16)、新宿(9/17)、渋谷(9/18)
という日程で合計30件以上もの
ライブハウスを12:00~22:00の
時間帯で好きに観て回ることができます
調べてみたら2016年に初開催されて
今回が2回目の割と新しい企画でした
その女性は30代前半の音楽好きです
DJブースを持っていたこともあり
最近エレアコを手に入れたそうです
渋谷の居酒屋でお酒を飲みながら
色々とぶっちゃけたお話が聞けました
ライブ中にお客さんが実は感じている
不満というのは意外とあるようです
女性Sさんが音楽ライブで感じる不満
「ステージが切り替わる時間に
気まずさを感じることは多いですね」
いわゆる転換タイムというやつです
出演者が入れ替わる時間のことですね
僕の場合はそんなに気になりませんが
彼女のように「気まずい」と感じる
音楽好きの女性も実際にいるようです
「何だろう、せっかくだから
その時間を使って何かやって欲しい」
転換中はたいていステージ幕が閉じて
裏で終わったバンドが撤収作業をして
次の出演者がセッティングしているので
演者が何かをやるのは難しい時間です
でもお客さんは現実にその時間で
「気まずさ」「何もすることが無い」
という気持ちを感じてしまっている…
そういった人達の為に、これは改善して
あげる必要がある部分かもしれませんね
僕が今まで見てきたライブの中には
そこを工夫しているものもありました
転換中の工夫でお客さんを飽きさせない
【司会者を用意する】
というのは1つの解決策となります
転換中の時間を使って出演者の情報を
お客さんに伝えることも可能な方法で
画像は「あさがやドラム」ステージです
この日のライブではプロの芸人さんたち
男女2人が司会進行役を務めていました
この時は女性司会者の方がノートに
出演者に関する情報を詳細にまとめて
ツイッターでのつぶやきやブログの
内容などに触れ、出演者も驚くような
マニアックな質問をしながら司会の
進行をしていたのが印象に残っています
ステージのセッティングが終わった
演者と司会との掛け合いもできますので
会場のお客さんもそれを見ながら
時間を持て余さずに待つことができます
司会者がこのくらい入念に進行の
準備してくれるのは頼もしいですね
転換を無くすのもアリだけど…
【転換時間を無くしてしまう】
ステージの切り替え時間そのものを
無くしてしまうというのも選択肢です
画像は「渋谷WOMB(ウーム)」のライブ
ただしこの方法はメインステージと
サブの2つが無いと実現が難しいので
そこは会場次第ということになります
また、転換時間が無いということは
お客さんの立場からすると隙間なく
音楽ライブをやっていることになるので
トイレや物販コーナーに行くための
タイミングをとるのが難しくなります
それによる問題点は下記の記事に
詳しく書いてあるのでご参照ください
⇒音楽ライブである3つの条件を満たすと…転換の時間がゼロなんです
ライブ会場自体に工夫を施す
あとはライブ会場自体にお客さんが
退屈しない工夫を施するのもアリです
例えば、このような感じで会場の壁に
出演者が書いた絵画やイラストが
綺麗に飾られていた時もありました
会場全体の雰囲気もそれで変わります
画像は祖師ヶ谷大蔵カフェ エクレルシ
絵は「ひさすえ さえこ」さん作です
同じような発想で屋台を用意したり
物販コーナーを目で見て楽しめる
ようにしてあげるのもいいと思います
それでグッズが売れたら一石二鳥です
バンドの物販コーナーでよくあるのが
ただCD並べて値札はってあるだけとか
売る気あんのかよ、と思う時もあります
ドン・キホーテなどのお店を見習って
売り場の陳列をひと工夫してみると
いい結果につながるかもしれませんよ
女性の視点から見たこんなライブの不満
いかがでしたでしょうか?
「音楽好き30代女性が実は感じてる
ライブ会場での不満について」
他にもこんな声がありましたので
ここで軽くご紹介させていただきます
「盛り上げるんだったらちゃんと
お客さんをノレるようにして欲しい
中途半端なのが1番ダメですね」
なるほど!手厳しい!(笑)
たしかに知らない楽曲を聞いた時に
どこでノレばいいのか分からないという
お客さんはかなり多いかもしれません
僕などは適当にサビっぽいところで
「イエーイ!」とか盛り上がれますが
きっとそれは少数派でしょうね(笑)
彼女のような人からしてみれば
演者の方にしっかりリードして欲しいと
実は思っている場合が結構ありそうです
カッコいいバンドは気付いています
ステージングは経験がモノを言います
見せ方が上手いバンドはそこを自然と
しかもカッコよくやってのけますが
それはきっと今までやってきた中で
お客さんのそういった気持ちに気付いて
ライブしているからではないでしょうか
演奏だけでいっぱいいっぱいだったり
ガッチガチに緊張しているバンドは
お客さんのそういった本音の気持ちに
なかなか気付く余裕がないのが普通です
なので反省することも多々ありますが
それは誰もが最初は通る道ですから
そこでヘコんでまた頑張って・・・
ライブ映像みて振り返って反省・・・
を繰り返していくうちに段々カッコいい
バンドになっていくのだと思います
イカしたバンドは1日にして成らずです
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