有名ミュージシャンの
モノマネをして活動していくうちに
虚実の区別がつかなくなるという
恐ろしい事例を渋谷のライブバーの
イベントに参加した時に知りました
そのイベントに誘ってくれたのは
日頃からお世話になっている
Tさんというベテランミュージシャンで
業界にも幅広い人脈を持っている方です
その方からこんな連絡がありました
「こんど渋谷でイベントがあります
知人のNさんもお忍びで出演しますので
よろしければご参加ください」
そのNさんというのが
実はモノマネミュージシャンでしたが
この時点でTさんはこの人を
すっかり本物だと思い込んで
色々な方に声をかけていたようです
主催が不在になってしまったイベント
大御所の3人組フォークグループの
1人でもあるNさんが
出演するとあればぜひとも
見てみたいと思い足を運びましたが
フタを開けてみたら
Nさんが出演する気配が全くありません
Tさんに事情を聞いてみると
実はNさんに騙されたのだとか
あたかも本人であるかのように装い
色々なバンドを集めておいて
自分は出演をキャンセル
主催者が不在になってしまったのです
会場は予約してある状態で
「どーすんの?」ということになり
色々な方に声をかけた手前
Tさんが責任をとって開催することに
しかも、出演予定だったバンドも
怒ってキャンセルしてしまい
ほとんど白紙の状態から出演者まで
集めることになってしまいました
本人であるかのように振る舞い集客?
Tさんはよく主催やりましたね
何だかんだで演者を集めて
フリーセッションタイムなどを入れ
13:00~23:00の1日貸切の
イベントを乗り切りましたから
ここからは僕の推論となりますが
恐らくNさんという方は
モノマネで活動しながら
あたかも本人であるような振る舞いを
混ぜながら演者やお客さんを
集めているのではないでしょうか
そうでなければTさんと
出会った時点で自分がモノマネで
活動していることを説明するはずです
現にいくつかのライブハウスでは
出入り禁止になっていると聞きました
「芸」と「詐欺」との境界線
Nさんが思っている以上に
Tさんの業界関係者への影響力があり
「モノマネ」の方ではなく
「本人」であるということを
色々な方に伝えてしまった手前
引っ込みがつかなくなって
キャンセルしたと考えるのが妥当です
集客の方法としては邪道ですし
結果的にそういったやり方は
あとでしっぺ返しをくらいます
要するに「なりすまし」ってやつですね
かなり本人になりきっていたようで
もしかしたら虚実の区別が
つかなくなっているのかもしれません
モノマネで活動しているなら
そこはきちんと説明するべきです
関わった人達が「騙された」
と思ったらそれは「芸」ではなく
「詐欺」になってしまいますから
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