日本と海外のバンド名の捉え方って
何か違うな~、と思いませんか?
例えば日本だと、サザンの桑田さんや
ミスチルの桜井さんが脱退したら
もはやそのバンドはサザンとか
ミスチルとは見なされなくなります
逆に海外の場合、ディープパープルの
ボーカリストであるイアン・ギランが
デイヴィッド・カヴァデールになったり
ギタリストのリッチー・ブラックモアが
いなくなったりしても「Deep Purple」
というバンド名は継承されていきます
ヴァン・ヘイレンやガンズもそうです
海外ですと、主要メンバーが
総取っ替えになったとしても
まるでバンド名自体に人格が
あるかのように別モノとして残ります
これは日本では殆ど見られない現象です
海外ではバンド名を「法人」のように捉える
この大きな要因の1つとして
海外ではバンド名を「法人格」
という認識で捉えるのに対し
日本では「家族名」という感覚で
捉える傾向が強いことが挙げられます
例えば日本を代表する
自動車メーカー「ホンダ」を創業した
本田 宗一郎さんがいます
バンドでいうなら絶対に
なくてはならない主要メンバーです
当然のことながら設立当初は
20名の従業員と一緒に活動します
そして会社も大きくなり
1991年に本田さんはお亡くなりに
なってしまいましたが
ホンダという名前は今も残っています
つまり、会社には「法人格」という
法律で認められた人格があり
会社自体に独立した「人格」があるので
創業者がいなくなったとしても
会社の社会活動は続いていくのです
日本では家族の父親や兄弟が変わる感覚
そう考えると、海外のバンドで
主要メンバーが変わっても
バンド名がそのまま残るケースが
多いというのも納得できます
バンド名の認識が日本人よりも
ビジネスライクで会社的なのです
では日本の場合はどうでしょう?
最初の例えで出てきた
サザンの桑田さんがいなくなったら?
ミスチルの桜井さんがいなくなったら?
日本人の感覚だと、それはまるで
家族の父親や兄弟が変わってしまう
印象を受けるのではないでしょうか
サザエさんでいうなら、マスオさん
タラちゃん、カツオやワカメといった
登場人物が変わることになります
そうなると「サザエさん」という
番組自体が成り立たなくなるのです
日本でのバンド名は「磯野家」的な認識
つまり、日本においてバンド名は
サザエさんの「磯野家」的に
捉えられる傾向が強いということです
バンドメンバーもコンテンツとして
強力に認識してしまうので
海外のようにバンドを独立した
「法人格」として見る習慣がありません
これはどちらが良い
悪いということでもありません
今までの音楽シーンの流れや歴史
国民性、文化の影響もありますし
音楽の楽しみ方は国ごとに
違いがあって当たりだと思います
ただ、バンドが前進する為だったり
バンドサウンドを向上させる為の
メンバーチェンジを快く受け入れる
土壌があるかどうかという点で
「磯野家」的なバンドの捉え方は
視野が狭くなってしまうかもしれません
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