音楽の本当の役割とは何でしょうか?
この記事は2016年に書いたものですが
コロナの影響でここに辿り着く人が
増えてきましたので、2020年7月に
改めてリライトしてみることにしました
このサイトでは色々な音楽ライブの
記事を書いてきましたが、コロナによる
アクセス、収入減はやはり例外ではなく
僕自身あらためて音楽の役割について
考えさせられる機会になりました
プロになりたい、とかデビューしたい
という若いコたちは目指すものを失い
現役ミュージシャンは活躍の場を奪われ
さあ、ここからどこに向かっていくのか
でもここにアクセスがあるというのは
手探りしている人がまだいるということ
消えた3000億以上の売上の行方は?
であるなら、まだ情報発信をやめずに
色々な可能性を見ていく必要があります
業界としての売規模上は右肩さがりです
1994年には6,000億円ほどもあった
日本のCD市場ですが、今日ではその
1/3以下にまで規模は縮小しています
(参照:国際レコードビデオ制作者連盟)
にも関わらずSNSなどでは素晴らしい
音源や情報、映像をリリースしている
アーティストがまだ沢山います…しかし
コロナによりライブができないという
制約はやはり大きく、ここ最近では
積極的な情報発信が減ってきています
さて・・・どうしたものでしょうか?
僕は思うんです、積み上げてきたものが
決して【ゼロ】になるわけではないと
SNSでコラボしたり、イラストを描いて
もらったりした見えない「信頼関係」は
蜘蛛の糸のように張り巡らされています
実は売上が落ちていないとしたら?
そういった【信頼通貨】はいきなり
パッと消えてしまうものではありません
ここで発想を逆転して考えてみます
「音楽業界の売上規模が実際には
そこまで落ちていないとしたら?」
「3,000億円以上も落ちた売上が
別のモノに変わっているとしたら?」
「Free」の著者クリス・アンダーソンは
それをこのように表現しています
-これがフリーの成すことだ
10億ドル産業を100万ドル産業に変える
…だが見た目どおりに富が消滅するの
ではなく計測しにくい形で再分配される
つまりSNS上での「信頼」という貨幣は
あなたのアカウントに残っているのです
コロナ以前にしてきたことは、それを
ライブ活動や物販といったカタチで
実際の売上、お金に変換することでした
それが「非常にやり辛い環境になった」
SNS上で流通する非貨幣化されたモノ
信頼通貨だけがアカウントにあっても
コロナでお金に変換できなくなったから
今は苦労している人が増えているだけで
だからといって信頼通貨の積み立てを
やめるべきではないと僕は考えています
信頼通貨をお金に変換できる方法は
遅かれ早かれいつかきっと開発されます
テクノロジーの進化はそれ程に速い
であるなら、こういった受難の時にこそ
目に見えない通貨を積み重ねるべきです
他にも「感動」や「感謝」といったものも
SNS上では非貨幣として流通しています
消えた3,000億ものお金が実は皆さんの
スマホで毎日のように見ているもの…
だったとしたらいかがでしょう?
音楽の本当の役割とは
コロナでライブがやり辛い今だからこそ
考えるべきことは、その非貨幣化された
ものを創意工夫で積み重ねていくこと
それをすぐお金に変換できないとしても
人脈やチャンスに代わることもあります
そうやって考えていくとやはり
音楽の本当の役割とは「信頼関係」や
「感動、感謝」「人との結びつき」
といったものをより強くしていくための
ものなのではないかと思うわけです
【関連記事】
⇒音楽活動を個人事業にして確定申告すればいいと思う件について
⇒今の時代における「音楽で飯を食う」という言葉の意味について
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