ついに下北沢カレーフェス探検隊FINAL!
「この辺りのお店まだやってるよ!」
リンくんはマップに記載されている
営業時間の箇所を指しました
今までメニュー重視の店選びでしたが
現状を打破するには選択基準を
シフトするしかないと判断したのです
下北沢カレーフェス残り時間わずか
もはや選択の余地は無い
3人は最後の望みを託し
さまよい歩いた北口一番街の
ゲートを抜けて、再び南口の地へと
足を踏み入れるのでした
3人の気持ちに差し込む一条の光
南口の繁華街はまだ比較的
人通りは賑やかです
焼肉屋、ラーメン屋といった店看板の
ネオンも元気に輝いてます
若い2人組の女性がスマホを見ながら
店頭に展示してあるフェスのメニューを
チェックしている姿もありました
「ここはまだフェス感がある」
さっきまで沈んでいた3人の気持ちに
一条の光が差し込んできます
「鶏白湯ラーメン」と書かれた
ノボリが店頭に掲げられている
店の角を曲がると、ちょっと気になる
ロゴが視界に入ってきました
「あれは・・・パクチー?」
ここへきてパクチー専門店発見!
何と、ここはパクチー専門店
パクチーサラダ、パクチーポテサラ
パクチーともやしのナムル・・・
とにかくメニューのいたるところに
パクチーが絡んでいます
メニュー表を前に浮かれる
ジュンとリンの横で、1人絶望的な
表情をしている男がいました
撮影班としてはむしろ最後に
このお店で彼のリアクションを
撮れたらとも思いましたが
その顔があまりに可哀そうだったので
とりあえずここはやめておきました
フェスの締めくくりに選んだ最後の店とは
タイミングとは不思議なものです
さっきまで、あれほど店探しに
苦戦していたにもかかわらず
ふとした瞬間、アッサリとよさげな
お店が見つかってしまうのですから
営業時間も27時まで
ここなら最後にゆっくりとカレーを
食べることができそうです
フェスの締めくくりはここしかない!
3人の胸中はすでに一致していました
最後に選んだのは
東南アジア系の料理を中心に出す
Ethical(エシカル)というお店でした
ここで飲食するとインドの子供達への
支援にも繋がるCafe&Barです
まるで走馬灯のように巡る想い
ビルに入り、通路の突き当りを
右に曲がったところにある
エレベーターで3階まで上ります
1F、2F・・・静かに上っていく中
これまでの出来事がまるで
走馬灯のように浮かんできました
下北沢カレーフェス2016
すでに時間は23:00を回っています
そこに広がっていたのはアジアの楽園
3人が辿り着いたその先は
まさにアジアの楽園
この時間でも10人以上のお客さん達が
店内でくつろいでいました
藁ぶき屋根の下にあるカウンター
エスニック装飾品、緑鮮やかな
観葉植物が空間を彩っています
ラストシーンを飾るにふさわしい場所
カレーの神様は最後の最後に
素敵なプレゼントを贈ってくれました
そしてさらに、特等席ともいえる
テーブル席が偶然にも空いたのです
カレーの神様からの素敵な贈り物
店内で唯一、周りを竹で仕切られた
ロフト造りの個室でした
階段を上って足を踏み入れると
そのマットのフカフカさにまず驚きます
中央には長方形の木製テーブル
部屋の角に座イスまで置いてあります
この空間に入った時の
特別感といったらありません
3人は上機嫌で本日最後となる
メニューをオーダーしていきました
長かった1日もようやく終わります
食事中に入った不可解な着信
特製キーマカレーが
テーブルに運ばれてくるやいなや
3人は我先にとカレーにがっつきます
ようやく満腹になるまで思う存分
食べることができるのです
≪ピリリリ・・・≫
そこへ突然、いっせいクンに1件の
着信が入りました
「ん?ああ、今店にいるよ」
彼は一体誰と話しているのでしょう
他の2人は訝しげな顔で
スマホで会話する姿を見ています
撮影班がピンときて聞いてみました
「今のはもしかして姫ですか?」
すると彼は大きく頷き
彼女を迎えに行くと言って席を外します
カレー姫登場!いよいよエンディングか?
あれ、あれれ・・・?
これは一体どういうことですか?
といった変な空気になり
しばらくすると、ついにカレー姫が
その可憐なる姿を我々の前に
現して下さりました
最もカレーを愛する男決定戦
カレー愛を高めたモノが姫のハートを
ゲットするはずでしたが・・・
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いっせい・・・10カレーpt
ジュン・・・-950カレーpt
リン・・・-950カレーpt
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トップですら10ptという情けない結果
どうにもならないこの状況で
何とすでにこの男が反則技で勝負を
決めていたという事実が発覚しました
反則技で勝負を決めたオトコ
実はこの男、勝負前からすでに
姫のハートを射止めていたのです
こうなると今までやってきたことは
全て茶番・・・リンとジュンは
ポカーンと口を開くことしかできません
撮影班はジャッジメントをくだしました
「いっせいクン、TKO反則勝ち!」
この後味の悪い幕切れの中
2人に挟まれたリンくんの情けない声が
アジアの楽園に響くのでした
「何なんだよも~~」
長きに渡りご覧いただきまして
誠にありがとうございました
下北カレーフェス探検隊
これにて完結となります
カレーが大好きな愉快な男達の物語
お楽しみいただければ幸いです
≪Special Thanks≫
ジュンくん、リンくん、いっせいくん
そしてカレー姫ことマヨマヨ
(1)下北カレーフェス探検隊出発!カレー姫のハートは誰の手に!?
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